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住処を追われた「神の化身」 野生の猿による襲撃事件が多発

Source: PEXEL

インド北部ウッタルプラデ州の都市アーグラで先週14日(水)、授乳中の母親が抱えていた生後12日の赤ん坊が猿に突然襲われ死亡した事件が発生した。

また、先月21日(木)には薪を集めていた72歳の男性が、木の上にいた猿の集団に煉瓦を投げられて死亡した。

インドではこうした野生の猿による襲撃事件が相次いでいるが、インド政府は「誰が責任を取るのか」と対策に踏み出せずにいる現状だ。

 

 

ヒンドゥー教の信条が障壁か

Source: The New York Times

 

2010年、度重なる”猿被害”への対策に本腰を入れない政府に対し、インド東部ビハール州の農民は「Bandar Mukti Abhiyan Samit」という組合を形成。インド政府に具体的な行動に出るように圧力をかけることを目的としている。

そして2014年、インド政府が遂に猿被害に対する策を練るも、その方術は「男性に猿の衣装を着てもらって、猿を追い払う」という、何とも腑に落ちない措置だった。

政府が野生の猿による被害へ真剣に取り組まない理由として、ヒンドゥー教では猿を「神の化身」と拝めていることが考えられる。国民の8割がヒンドゥー教を占めるインドでは、毎週火曜美と土曜日は猿への餌付け日という教えが浸透しているというのだ。
インドには5000万匹以上の猿がいると言われている。しかし、彼らが家に押し入り人々を襲撃するようになったのは、近年の都市開発により住処を追われたことが原因と言われている。

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