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韓国では今年の5月から、トイレや試着室を隠し撮りする”盗撮行為”に反発する大規模な抗議デモが毎月1回の頻度で実施されている。
「私の人生はあなたのポルノ動画ではない」「韓国は盗撮の国」と書かれたプラガードを掲げるデモの参加者は、最大で5万人に達した。
トイレに行くにも油断はできず
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韓国では盗撮した動画をポルノサイトへ載せる犯罪が横行しており、告訴された数は過去5年間で数万件にも上っている。
しかし警察の報告によれば、起訴された加害者のうち実際に懲役刑を課されたのは5.3%のみという結果が出ており、加害者の中には政治家や教師、はては裁判官も含まれているというのだ。
発生件数は年々増加傾向にあり、警察はスマートフォンやソーシャルメディアの普及が一因とみている。韓国のスマートフォン会社は盗撮防止のためカメラ撮影をする時に大きな音が出るように製造されているが、加害者らはアプリなどを利用して音を出さない工夫をしているという。
先月は、43歳の男がソウル市内のビジネスホテルに、4年間連続で隠しカメラを設置していたとして逮捕されている。男の部屋からは2万点もの盗撮機器が発見され、韓国国内を震撼させた。
21歳のクレア・リーさんは、AFP通信の取材に対し「今ではトイレに行くだけでも緊張するようになった。カメラが隠されてないか探すようにしている」と訴えている。