Source: thedisinsider.com
1989年の公開以来、世界中で根強い人気を誇っているディズニー映画「リトル・マーメイド(原題:The Little Mermaid)」は、近日ウォルト・ディズニー社による実写映画化が予定されている。
米メディアの入手した最新情報によれば、主人公アリエルを演じるのは女優のゼンデイヤ(Zendaya)になるのでは、との噂が広まっているのだ。
ウォルト・ディズニー社側近からの証言!
Source: The Greatest Showman
米オンラインメディアTHE HASHTAG SHOWによれば、ウォルト・ディズニー社の側近であるという人物から「ゼンデイヤに実写版アリエル役のオファーが来ている」との情報が伝えられたという。真相を確かめる為、同メディアがウォルト・ディズニー社とゼンデイヤに取材を要求するも、コメントは拒否されたそうだ。
その反面、両者が噂を否定しなかったことで、ゼンデイヤがアリエルを演じる可能性は高いとの憶測も飛び交っている。
ゼンデイヤは、今年日本でも大反響を呼んだミュージカル「グレイテスト・ショーマン(原題:The Greatest Showman)」にてアン役を熱演。彼女の演技力と歌唱力が世界的に評価されたこともあり、ミュージカルの要であるディズニー映画からオファーが来るのも不思議ではないだろう。
しかしネット上では、混血児であるゼンデイヤが”白人のアリエル”を演じることに不満を隠せないユーザー達が続出しているのだ。
実写版アリエルは白人女性が演じるべき?
Source: Change.org
8月24日、オンライン署名収集サイトChange.orgに提出された請願書(画像上)が注目を集めている。
「私達が小さい時から馴染みのある、赤い髪に白い肌のアリエルが見たい!」との謳い文句と共に、ゼンデイヤをアリエル役から降ろすための署名活動が開始されたのだ。
請願書のページを作成したSher Melissa(シェール・メリッサ)氏は声明文にて、こう主張している。
「ディズニーが映画を制作する際に、多様な文化的背景を持つキャストを雇うなど、開放的な印象を作り出すことに反対はしない。でも、視聴者にとって馴染み深いキャラクターの特徴を殺すようなことはあってはならない。多様性を尊重したいのなら、アラジンやムーラン、ポカホンタスがあるでしょう。だから、実写版アリエルは赤い髪に白い肌の女の子でいてほしいの!」
そうして始まった署名活動は、「視聴者が実写版ディズニーキャラクターのキャストを、投票で選出できるようにする」ことを最終目標とし、アリエル役はアニメの容姿と一致した女優にするよう促しているのだ。
非白人であるゼンデイヤが、”白人キャラ”とされるアリエルを演じることに抵抗感を示すネットユーザー達。彼らは「白人が非白人のキャラを演じたら炎上するのに、非白人が白人のキャラを演じるのは許されるのか」と、怒りを露わにしている。
しかし、リトル・マーメイドの原作「人魚姫」を手掛けたデンマーク出身のハンス・クリスチャン・アンデルセンは、作中でアリエルの人種を指定しているわけではない。そもそも人魚姫自体が架空の生物であることから、”アルエル=白人”という社会のイメージはディズニーによって作り出されたものにすぎないのだ。
それでも、ディズニー版アリエルが白人女性であることは間違いないだろう。ストーリー、歌、キャラクター達がディズニー版と一致しているならば、人種も一致させるべきだという意見も一理あるのかもしれない。
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