Source: @therogueconsultant/INSTAGRAM/euro news
イギリスが欧州連合(EU)からの離脱を指す言葉、Brexit(ブレグジット)。
2016年の国民投票で離脱派が僅差で残留派の票を上回り、イギリスのEU脱退が決まったが、EUに留まることを訴えている反対派からの声は途絶えていない。
彼らは様々な形で抗議活動を行っているが、あるコンサルタント会社勤務の男性が非常に型破りな方法でブレグジット反対のメッセージを送っているのだ。
「Stop Brexit」の軌跡を描く
This time next week I’ll be docking in Calais – ferry is booked 😁🇪🇺! I’m just making the final preparations for 3 months on road.
One epic road trip, two words:#StopBrexit
•••#FBPE #lasteuropeantour #StopBrexitSaveBritain pic.twitter.com/KYCeqCt6jg
— The Rogue Consultant (@ConsultantRogue) 2018年7月17日
28歳のイギリス人男性、アンディ・パーディ(Andy Pardy)さんは仕事を辞めて、キャンピングカーとGPSを片手にヨーロッパ32カ国の旅へと乗り出した。
しかし、ただのヨーロッパ横断旅行ではない。目的地への道筋で描かれる”軌跡”が、「STOP BREXIT(ブレグジットを阻止しろ)」と読めるように計画されているのだ。
“The Last European Tour(ヨーロッパ最後の旅)”というテーマで発足させたこのプロジェクトは、イギリスがEUに属している最後の夏に向けて、欧州内の「移動の自由」を活用しながらブレグジット反対の意思を伝えるという壮大な試みなのである。
イギリス北部からスタートされ、現在は最初の単語”STOP”の軌跡が全て完了している。現在はエストニアに滞在しており、”BREXIT”を反対から描く予定になっているという。
もちろん、自分1人だけで旅行を楽しんでいるわけではない。彼の公式インスタグラムアカウント@therogueconsultantでは、彼が旅先で撮影した美しい写真の数々を見ることができる。
パーディさんはThe New Europeanの取材に対し、プロジェクトのアイディアは「ジョギング中に見た追跡アプリの軌跡から思い付いた」と話している。
また、彼はEuro Newsのインタビューに、プロジェクトへの思いを語っている。
「僕はドイツで育って、スペインで働いたこともある。だから、EUのメンバーであることから受ける”移動の自由”の恩恵には大きな価値があると思うんだ。面倒な役所手続きをせずに色んな国へ行けるというのは、ものすごい特権だ。確かに、イギリスがEUを脱退することで何ができなくなるか、まだ話し合いは終わっていない。だから、僕はEUに残ることでイギリス人が得られる便益を、こうした大きなスケールで伝えたいと思ったんだ。」
距離は約3万キロ、車の移動時間は335時間という大規模なスケールの長旅は、10月にスペインで締めくくる予定となっている。