イスラムの聖書コーランには、女性は美しい肌や髪を隠して自分を守るべきとの教えが記されている。
信仰の厚いイスラムの女性達は、ヒジャブという巻物で頭や身体を覆い隠し、コーランの教えを忠実に守っている。
しかし、髪や身体を隠すことで、彼女たちはなかなか現代美の基準に合わせることができていないのも事実である。
そのため、イスラムの女性達がファッションや雑誌の広告に載ることはほぼ無いに等しかった。
ところが今月、フランスの最大手化粧品ブランドL’Oreal Paris(ロレアルパリ)が広告にヒジャブを着用した女性を起用させたとして話題となっている。
ヒジャブを着た女性がヘアケア商品の広告に
ロレアルパリのブランド、ELVIVE(エルヴィーヴ)の新キャンペーンの広告に起用されたイギリス人ブロガーのAmena Khan(アメナ・カーン)。
アメナが登場するシーンで彼女は、「髪が見えてようが隠れてようが関係ないの。髪に対するケアは必須よ。」「髪は女の命。ケアするのを怠らないで」と発言。
自身に満ちた彼女の振る舞いに、メディアはこぞって反応を示した。
有名な美容系企業がヒジャブを身に纏った女性を宣伝に使用するのは世界初。
髪や身体を覆い隠していても美に対する熱意は変わらないということを証明してくれる、第一歩となってくれそうだ。