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二酸化炭素を汚染物質から有効資源へ

二酸化炭素は温室効果ガスの一種。

これが大気中に存在しなければ地球の温度は一気に氷点下まで下がってしまうほどの重要なガスだ。

しかし、それは濃度が”適量”である場合のみ。年々活発になっていく産業活動により、二酸化炭素が大気中に大量に排出されるようになった。

これが地球温暖化の要因となり、危機感を抱いた各国は二酸化炭素排出削減に神経を注いでいるのだ。

 

二酸化炭素を資源として利用するプロジェクト

二酸化炭素濃度を減らそうと各国政府が苦戦している中、二酸化炭素を資源として活用しようというプロジェクトを発足した人達がいる。

カリフォルニア州カルバーシティに本社を構えるXプライズ財団だ。

「地球温暖化の原因である二酸化炭素を減らす策を考えなければいけない。二酸化炭素を、価値のある製品へ変える挑戦者へ2000万ドルの資金を提供します。」

こうして2015年9月、勝者へ贈られる2000万ドルを求め、研究グループや業者など総勢47組がコンペへ参戦した。

アメリカ大手メディア、WSJ(ウォール・ストリート・ジャーナル)が伝えた。

 

二酸化炭素でセメントや靴を製造


Xプライズ財団のスポンサーである米エネルギー供給会社のNRGは、発電所から排出された二酸化炭素を元にスニーカーを開発。

同プロジェクトに参戦するチームに向け、「二酸化炭素で製品は創り出せる」ことを証明するためだという。

この二酸化炭素製のスニーカーはまだ5個しか製造されておらず、市場へ向けての販売計画はまだ無いようだ。

だが同社は、この開発が二酸化炭素を市場へ売り出すための第一歩となるよう願っており、プロジェクト参戦者にとっての良い例として利用されることをゴールとしている。

 

二酸化炭素でセメントを製造

セメント。それはアスファルトや建造物には欠かせない材料であると同時に、製造工程では大量の二酸化炭素を排出しなければならず、セメント製造は世界の二酸化炭素総排出量の9%を占めてしまっている。

日常生活には欠かせないが、二酸化炭素を大量に排出する・・・。そんなジレンマを解決しようとしたのが、カリフォルニア大学ロサンゼルス校の研究チームが開発した、二酸化炭素で作られたセメントだ。

ペットボトルのリサイクルのように、二酸化炭素もリサイクルできる時代が来るかもしれないのだ。

研究チームのJ.R.デシャゾ博士は、「厄介者と煙たがられていた二酸化炭素を、価値のあるモノへ変貌させる」と意気込みを語った。

 

Xプライズ財団のプロジェクトは、2022年3月に優勝者を発表する予定だ。

優勝者が誰であれ、この巨大プロジェクトが世界に与える影響は計り知れないだろう。

 

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