CULTURE

「メリークリスマス」が差別用語に? クリスマスを巡り保守派とリベラル派が衝突

“メリークリスマス!”

12月24日と25日に必ず聞く定番フレーズだ。

クリスマスはイエス・キリスト生誕を祝うキリスト教の祭日だが、クリスマスシーズン特有の愉快さやイベント性が人々の心を掴み、今では日本でもすっかり文化として馴染んでいる。

クリスマスの日には友達や仕事仲間に「メリークリスマス」と伝える人も多いのではないだろうか。

しかしアメリカでは近年、なんと「メリークリスマス」と言うと「宗教差別をしている」と批判されてしまうのだ。

代わりに、どんな宗教の人もクリスマスシーズンを祝えるように、”Happy Holidays”(ハッピー・ホリデーズ)と言うのが主流になりつつある。

これに保守派はもちろん反発。

そして今年大統領に就任したトランプは、支持層である彼らの要望に応えるべく「メリークリスマス」を取り戻そうと奮闘しているのだ。

 

“クリスマス撲滅戦争”を終わらせる?スターバックスの提案が批判の的に

上の画像は、スターバックスコーヒーのクリスマス用カップデザインの移り変わりの様子を表したもの。

2009年にはクリスマスを思い起こさせるデザインがなされているが、2010年からはクリスマスというよりは単に「冬」をイメージしたデザインに変わっている。

実はこれ、デザインのネタが尽きたというわけではない。

2015年にスターバックス社が公表したステートメントには、「ホリデー・シーズン(クリスマス)を通して、多様性の受け入れや誰にでも心地良い居場所がある文化を創りたい」と表明。

そんなスターバックス社の理念に共感したリベラル派が、一斉にクリスマスの包括化を始めた。

多くの人が「メリークリスマス」の代わりに「ハッピーホリデーズ」を使い始めたのもこの頃である。

それに保守層は「クリスマスに対する撲滅戦争だ」と決め付け激怒。

彼らは「キリスト教徒のプライドを取り戻せ」と、ネット上でスターバックスを罵倒したり、スターバックス不買運動の呼び掛けをしてリベラル層の反感を買っているのだ。

 

トランプ大統領がツイッターでリベラル派に宣戦布告


「私たちはまた、誇り高くメリークリスマスと言える日が来るだろう。私たちの美しく大切な文化に対する攻撃には自信をもって批判するぞ。メリークリスマス!!!!!」

トランプ大統領は25日、リベラル派に対する宣戦布告とも言えるようなツイートを投稿。

「なにがハッピーホリデーズだ」と言わんばかりの大統領と保守派の態度には、リベラルどころか中道派も呆れ顔の様子だ。

しかし、ユダヤ教の祭日を祝うフレーズ「ハッピー”ハヌカー”」や、中国の旧正月を祝う時に使われる「ハッピー”チャイニーズ”ニューイヤー」にはお咎めなしな状況。

こういった矛盾点がアメリカの保守派を怒らせている一因なのかもしれない。

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